アヤワスカの秘伝
アヤワスカの秘伝
私たちのアマゾンでは、古くからアヤワスカを尊重してきた。病気になった時、シャーマン家庭に災いが起きた時、よりよい解決のために、アヤワスカを使う呪術師に相談してきた。私自身も呪術師となり多くの病気を治した。それだけでなく、祖先の由来を確かめたり、将来起こることに備えたりすることもできた。そもそもアヤワスカは医薬なのだ。
アヤワスカを飲むと身体が清められ、丈夫になり、免疫力が高まる。まるでワクチンみたいな働きをするから、伝染性の病気、結核だとか皮膚病だとかにならない。アヤワスカはインディオのケチェア語で、「死者の蔓」「精霊の蔓」という意味だ。蔓の木なので、支えるために他の木に寄りかかったり、巻きついたりして、他の樹木と一緒に育つが、まるで蛇のように見えるものもある。アヤワスカの精霊は老婆の姿をしている。どちらかというと痩せていて、インディオのシピボ族の姿をしていたり、緑とざくろ色をした服を着ていたりする。
彼女はアヤワスカを守っている番人だ。だからアヤワスカを飲む時には、いつもこう言ぅんだ。「おばあさん、私の願いをきいてください… … 」。すると、アヤワスカの精霊はいろいろと教えてくれる。まず、アヤワスカの飲み物の作り方。これはしっかりと作らなければならないが、秘訣があるのだ。アヤワスカの選び方もある。アヤワスカはその辺にあるものではないが、多くの人の目にさらされたアヤワスカの蔓はよくない。よいアヤワスカは身を潜めているんだ。
それにアヤワスカにはたくさんの種類がある。鐘のアヤワスカ、雷のアヤワスカ、天のアヤワスカ、明星のアヤワスカ、竜骨のアヤワスカ… … 。
また、アヤワスカの良し悪しを教えてくれる鳥がいる。アワヤスカのそばにいる鳥だ。鈴のように鳴いて、誰かが触ろうとすると知らせるんだ。「チス、チス、チス」。その鳥がそう鳴けばよい。だが、「チークワ」といったら、それはよくない。「チークワ」といったら、そのアヤワスカを採ってはいけないのだ。そのアヤワスヵを飲むと、悪いことが見えたり、起こったりすると忠告しているんだ。「チス、チス、チス」といったら、ああ、これはよいアヤワスカだ、というわけだ。時にはその鳥が、どこかに食べに行っていて、あたりにいないこともある。
けれども、アヤワスカを採って持ち帰る途中で、「チークワ」という声を聞いたら、やめるんだ。あとを迫って、ちゃんと知らせに来る。アヤワスカと一緒にいるコオロギもいる。「シャーツー・」と鳴いてね。アヤワスヵを飲むようなところには、だいたいこのコオロギがいて「シャーツ⊥ と強い吾
が聞こえてくる。力があって、いろいろなものを治すといわれている。アヤワスカの力でもあるんだ。アヤワスカが煎じられる時も見張っている。
~引用~アマゾンの呪術師
