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アヤワスカの伝説

アヤワスカの伝説

むかしむかし、南米大陸のインカ帝国に仕えるひとりの戦士がいた。その戦士は位が高く、王族同様の扱いを受けていた。

ある時、シリ族と呼ばれるインディオの一族が帝国を襲撃してきた。その戦士はシリ族と勇敢に戦ったが、実は戦士自身にシリ族の血が流れていたために、反逆者とみなされてインカの人たちに殺されてしまった。戦士の妻は悲しみ、夫の亡骸が埋められた墓にやってきた。すると、塞から今は亡き戦士が、身を輝かせて立ち現われた。そして妻にこう告げた。「見なさい。私は死んではいない。ただ死者の住むところに連れてこられただけだ。私は黄泉の国で暮らしている… … 私の塞から植物が育つだろう。それは私の髪の毛から育ったアヤワスカと呼ばれる蔓だ。この植物の根元には、必ず老婆が住んでいて、墓を守っている。

よいか、このアヤワスカを、私が言うようにして飲むのだ」
その方法とは、アヤワスカの蔓を伐り、叩いてほぐし、アヤワスカのそばに必ず生えているチャクルーナという植物を探して、その葉とアヤワスカを一緒に混ぜて煮る。戦士は、これらの植物はどういう姿をしているか、高さや葉の形などすべてを教えた。「アヤワスカとチャクルーナ、この二つの植物を煮出したものを飲みなさい。そうすれば、私を見るだろう。別の世界を、霊の世界を」と言って戦士は消えた。

その教えはインカの王家へ受け継がれた。さらにインカの人々へ、そしてインカの人々からインディオのアマワカ族、シピボ族、コニボ族へ、さらにコニボ族からコカマ族に、それから、コカマ族から混血した人々へと、時を経て伝えられた。アヤワスカはウルバンパやマテュピチエあたりに生えていたが、栽培も始められた。インディオや土地に住む人々は、塞から育った植物の種をあちらこちらに蒔いて育てて、絶やすことはなかった。このようにして、伝えを受けた人々はアヤワスカの探し方、飲み方を知り、ビジョンを得られるようになった。

~引用~アマゾンの呪術師

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