2005年10月04日
アヤワスカの秘伝
私たちのアマゾンでは、古くからアヤワスカを尊重してきた。病気になった時、シャーマン家庭に災いが起きた時、よりよい解決のために、アヤワスカを使う呪術師に相談してきた。私自身も呪術師となり多くの病気を治した。それだけでなく、祖先の由来を確かめたり、将来起こることに備えたりすることもできた。そもそもアヤワスカは医薬なのだ。
アヤワスカを飲むと身体が清められ、丈夫になり、免疫力が高まる。まるでワクチンみたいな働きをするから、伝染性の病気、結核だとか皮膚病だとかにならない。アヤワスカはインディオのケチェア語で、「死者の蔓」「精霊の蔓」という意味だ。蔓の木なので、支えるために他の木に寄りかかったり、巻きついたりして、他の樹木と一緒に育つが、まるで蛇のように見えるものもある。アヤワスカの精霊は老婆の姿をしている。どちらかというと痩せていて、インディオのシピボ族の姿をしていたり、緑とざくろ色をした服を着ていたりする。
彼女はアヤワスカを守っている番人だ。だからアヤワスカを飲む時には、いつもこう言ぅんだ。「おばあさん、私の願いをきいてください… … 」。すると、アヤワスカの精霊はいろいろと教えてくれる。まず、アヤワスカの飲み物の作り方。これはしっかりと作らなければならないが、秘訣があるのだ。アヤワスカの選び方もある。アヤワスカはその辺にあるものではないが、多くの人の目にさらされたアヤワスカの蔓はよくない。よいアヤワスカは身を潜めているんだ。
それにアヤワスカにはたくさんの種類がある。鐘のアヤワスカ、雷のアヤワスカ、天のアヤワスカ、明星のアヤワスカ、竜骨のアヤワスカ… … 。
また、アヤワスカの良し悪しを教えてくれる鳥がいる。アワヤスカのそばにいる鳥だ。鈴のように鳴いて、誰かが触ろうとすると知らせるんだ。「チス、チス、チス」。その鳥がそう鳴けばよい。だが、「チークワ」といったら、それはよくない。「チークワ」といったら、そのアヤワスカを採ってはいけないのだ。そのアヤワスヵを飲むと、悪いことが見えたり、起こったりすると忠告しているんだ。「チス、チス、チス」といったら、ああ、これはよいアヤワスカだ、というわけだ。時にはその鳥が、どこかに食べに行っていて、あたりにいないこともある。
けれども、アヤワスカを採って持ち帰る途中で、「チークワ」という声を聞いたら、やめるんだ。あとを迫って、ちゃんと知らせに来る。アヤワスカと一緒にいるコオロギもいる。「シャーツー・」と鳴いてね。アヤワスヵを飲むようなところには、だいたいこのコオロギがいて「シャーツ⊥ と強い吾
が聞こえてくる。力があって、いろいろなものを治すといわれている。アヤワスカの力でもあるんだ。アヤワスカが煎じられる時も見張っている。
~引用~アマゾンの呪術師
投稿者 ochi : 23:57
アヤワスカの伝説
むかしむかし、南米大陸のインカ帝国に仕えるひとりの戦士がいた。その戦士は位が高く、王族同様の扱いを受けていた。
ある時、シリ族と呼ばれるインディオの一族が帝国を襲撃してきた。その戦士はシリ族と勇敢に戦ったが、実は戦士自身にシリ族の血が流れていたために、反逆者とみなされてインカの人たちに殺されてしまった。戦士の妻は悲しみ、夫の亡骸が埋められた墓にやってきた。すると、塞から今は亡き戦士が、身を輝かせて立ち現われた。そして妻にこう告げた。「見なさい。私は死んではいない。ただ死者の住むところに連れてこられただけだ。私は黄泉の国で暮らしている… … 私の塞から植物が育つだろう。それは私の髪の毛から育ったアヤワスカと呼ばれる蔓だ。この植物の根元には、必ず老婆が住んでいて、墓を守っている。
よいか、このアヤワスカを、私が言うようにして飲むのだ」
その方法とは、アヤワスカの蔓を伐り、叩いてほぐし、アヤワスカのそばに必ず生えているチャクルーナという植物を探して、その葉とアヤワスカを一緒に混ぜて煮る。戦士は、これらの植物はどういう姿をしているか、高さや葉の形などすべてを教えた。「アヤワスカとチャクルーナ、この二つの植物を煮出したものを飲みなさい。そうすれば、私を見るだろう。別の世界を、霊の世界を」と言って戦士は消えた。
その教えはインカの王家へ受け継がれた。さらにインカの人々へ、そしてインカの人々からインディオのアマワカ族、シピボ族、コニボ族へ、さらにコニボ族からコカマ族に、それから、コカマ族から混血した人々へと、時を経て伝えられた。アヤワスカはウルバンパやマテュピチエあたりに生えていたが、栽培も始められた。インディオや土地に住む人々は、塞から育った植物の種をあちらこちらに蒔いて育てて、絶やすことはなかった。このようにして、伝えを受けた人々はアヤワスカの探し方、飲み方を知り、ビジョンを得られるようになった。
~引用~アマゾンの呪術師
投稿者 ochi : 23:44