新聞の為替相場欄
為替相場欄で見える外国為替の世界
新聞の「為替相場欄」が、最も身近な外国為替の情報といえます。外国為替の欄を日本経済新聞などは充実させているので、「為替の動き」は毎朝の新聞の為替解説記事やデータを読むだけでも、少しはつかめるはずです。
ただ、普段あまりなじみのない言葉も、いくつか相場表の中には出てきます。、「銀行間直物(じきもの)」という言葉が、必ずと言っていいほど「外為市場」という欄の下には表記されています。これは、いわば為替の「卸価格」のようなもので、銀行間(インターバンク) で直接取引されている場合の為替レートであることを示しているのです。
一方で、「対顧客電信売相場=TTS」というコーナーもあります。これは一般の人に対し、銀行が円を外貨に替える際にとっている為替レートを示しています。ここには銀行の手数料が為替の中心値(仲値) に含まれています。
例えば「109円5銭―109円57銭」というのは、銀行側から見て「買うレートは190円5銭、売るレートは109円57銭ですよ」ということを表しているのです。
では、どんな要因で為替レートは動くのでしょうか?
「ファンダメンタルズ」という言葉をよく耳にしますが、これは経済の基礎的条件を意味します。つまり経済成長率、消費者物価指数、失業率などがどのくらいの数値になっているか……、といったように、「景気がいいのか、悪いのか」というその国の状態のことです。また、資金がより金利に高い国へ流れ込む要因を、金利水準の差は作ります。
さらに「実需」ばかりでなく、為替市場は、投機マネーやヘッジファンドなどがその変動による利益を狙い、そこに大きな資金を投資してきます。また、市場に中央銀行(日本で言えば日銀) が介入し、自国の為替レートを安定させ続けるために、意図した方向へ相場を動かそうとする場合もあります。
近年では「地政学的要因」ともいわれ、戦争や国際紛争、テロなど、為替相場は世界の緊張関係に多大な影響を受けています。為替は「国の力を反映する」とされていますが、従来のように「米国ドル一辺倒」の構図が崩壊したため、相場は複雑に絡み合った要因で動くようになっています。
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