時価発行・額面発行
時価発行の資本金組み入れ額
以前、増資は配当と並んで株主の二大権利と言われた。なぜなら増資新株の値段ははっても、株主割り当ての額面払い込みで入手でき、プレミアムも株主に入った。しかし、アメリカの増資方式である時価発行の導入にともなって、プレミアムは会社の手に入ることになったのは昭和40年代半ばのころである。日本経済の発展とともに株価の上昇した日本企業は、時価に近い値で増資新株を募集する時価発行が主となった。850円で時価発行すると、800円はプレミアムとして資本準備金に積み立てられ、額面分だけである50円分だけが会社に配当負担となる資本金に組み込まれる。
この会社にとって低コストである時価発行は上場会社にすばやく普及し、定着したが、昭和57年10月の商法改正では、時価発行価格の半額以上の資本金組み入れが決定、義務づけられた。それが決定されたのは時価発行後の配当、プレミアム還元が少ないために、公募価格割れが相次いで起こり批判が集中したためだった。
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